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クミアイ化学工業の合成陣が開発した超大型除草剤「サターン剤」が国内水田面積の約60%を席巻した時期以後、大型商品がなく経営面への影響が懸念されていた。
このように新規大型農薬の早期開発が急務とされていた頃、1977年8月にクミアイ化学工業化学研究所の合成陣が発見したKK-80が各種試験の結果、禾本科雑草に優れた防除効果を発揮することが判明し、製品化に向けてイハラケミカル工業とともに、開発研究が精力的に進められた。畑作除草剤として、世界に通用する久しぶりの大型商品の誕生かと多いに期待されたのである。
しかしKK-80の薬効は極めて高いが、動物実験の段階で生体内に蓄積することがわかり、結局「蓄積性試験」をクリアーすることができず、農薬登録上の安全性の面で壁にぶつかり、大型商品の夢は露と消え去った。
このような状況もあり、また農薬業界をめぐる情勢がはなはだ厳しい時期にあったことから、経営の重点施策を研究開発の強化に置いていた経営者は一層危機感を強めた。
なんとか効率的に新規農薬を生み出せる方法はないものかと模索していたのである。
当時、関連会社であるクミアイ化学工業とイハラケミカル工業の合成陣はそれぞれ静岡県清水市と富士川町で独自に業務を行っていた。
そこで地域的な不利の克服、連携強化などの点を考慮して、これらを1ケ所に集め、合成研究の一段の飛躍と国際競争力の強化を図ろうとした。
その準備段階として、1980年6月に、ケイ・アイ開発本部が設置され、クミアイ化学工業とイハラケミカル工業の両社にそれぞれ、近い将来の統合を前提としたケイ・アイ合成研究所が新設され、KIコード番号化合物の合成が開始された。
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1982年3月27日には、研究所の竣功披露式典を約200名の来賓を招いて福田研修センターにて執り行った。
発足時の研究所員数は59名であり、全員合成研究の好きな連中ばかりで“もの”を出してやるぞとの心意気に燃えていた。
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