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実績とあゆみ

創立時から新剤開発の芽を掴むまで
望月信彦社長 就任挨拶
望月信彦社長 就任挨拶

 新農薬の早期創製に強烈なリーダーシップを発揮されていた望月 至郎社長が、1983年2月21日若くして急逝され、1983年2月22日付で前社長の実兄である、望月 信彦が社長に就任した。
 その後、新農薬創製研究を効率的に進めるために、望月 信彦社長を本部長とする新農薬創製研究本部が1984年1月1日付で、設立された。
 新農薬の探索から実用性把握段階におけるクミアイ化学、イハラケミカル、ケイ・アイ研究所三者間の創製研究活動を相互に協力して効率的に推進するために、運営の基本方針等の重要事項について審議・決定する機関を作ったものである。
 すなわちケイ・アイ研究所がドラッグ・デザインおよび化合物合成を行い、次にクミアイ化学工業の生物科学研究所で生物評価および安全性評価、化学研究所で製剤研究を行い、最後にイハラケミカル研究所で合成プロセス検討を行うというように各社の業務分担が決まった。


 実動部隊として推進部が設置され、初代推進部長として簗田 健が着任した。
 推進部長は新農薬創製研究に係わる合成業務およびスクリーニング業務等、一連の新農薬創製研究業務を統括し、研究テーマの策定、研究業務の進捗管理と軌道修正そして研究調整会議ならびに各種研究会を主管するなど重要業務の責任者として、その任にあたった。


簗田健 推進部長他による米国圃場視察
簗田健 推進部長他による米国圃場視察

 一方、研究を効率的に進めるために、コンピュータの活用は必要不可欠であり、構造活性相関への本格的利用を図るため1984年1月頃より豊橋技術科学大へ研究員を派遣してコンピュータ・サイエンスを基礎から学び、その結果を合成研究に反映させるようにした。さらに社内のコンピュータシステムの立ち上げも同時並行して検討され、クミアイ化学、イハラケミカルとの詳細な協議を経て最終的にMACCSシステムの採用に至る。 その後の展開は「業務管理室の紹介」の項に記載する。
 このように効率的に新農薬を生み出すための種々の方策を講じ、所員一丸となって目標にむけ努力したが、創業から3年経過しても、その端緒は見えず、産みの苦しみを味わうことになる。
 特許情報、農薬・医薬に関係する雑誌類からの情報を咀嚼し、研究員個々の研鑚に努めるとともに、各種研究会におけるクミアイ化学ならびにイハラケミカルの研究員等と有望化合物系統の早期創製に向けての討論を積極的に行った。


米国水田圃場風景
米国水田圃場風景

 またKI-USA、KI-ヨーロッパから、米国そして欧州の農薬事情に関する現地情報の収集に努めた。
 これらの貴重な情報を基に徹底的な検討を加えるとともに、定期的に開かれる検討会などで討議の末に方向性を見出しつつ探索業務に励んだ。
ようやくそのキッカケが掴めたのは、創業からおよそ3年半を経過した1984年6月のことであった。 すなわち新規高活性農薬の一大鉱脈であるKIA-1283系化合物群の発見である。
 その後、ケイ・アイ研究所の発展を他の誰れよりも念じておられた、クミアイ化学工業の創業者 望月 喜多司 会長が1985年11月15日逝去された。
 また新農薬創製の基本的体制が整い、さらに一大鉱脈が発見されて、さあこれからという矢先の1988年1月20日簗田 健推進部長が逝去された。
 相次ぐ悲しみを乗り越えて、KIA-1283系など、実用化に値する化合物群が見出されてきたことから、研究開発活動を相互に分担し協力して推進するにあたって従来にも増して、相互の意思統一と基本的事項を協議し決定する機関を組織する必要に迫られた。
 1988年3月1日付で、新農薬創製研究本部を発展的に解消して、市場性並びに経済性を考慮した経営判断を円滑に行うため新たに望月 信彦社長を本部長とする新農薬創製本部が発足した。
 有望化合物系統が見出されると、研究員の意識も高く概ね研究活動は順調に進んで種々の系統が創出されるようになった。
 詳細な開発経緯は、開発6剤を代表として次節に述べる。
 新農薬を見出したことにより研究手法に対する自信は大いに深まった。新薬創製研究は順調に進み、創立以来20周年を経過した。2002年3月6日、ホテルオークラ浜松において、国内外から各界指導機関の方々約100名の参列を得て記念式典が開催された。望月信彦社長による挨拶に続いて、東北大学・原田教授、東京大学・長澤教授、宇都宮大学・葭田助教授の記念学術講演が行われた後、祝賀記念パーティーを執り行った。また、20周年記念誌が作成され参列者に手渡された。

望月信彦社長 挨拶
望月信彦社長 挨拶
祝賀記念パーティー
祝賀記念パーティー

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